人生において、特に子どものころの読書はとても大切なことですが、現代の子どもたちは
読書を好みません。理由は、読書以外に楽しいことやおもしろいことがたくさんあるからです。多種多様な遊びが子どもたちの周りにあふれています。
本を読むことは大切なことだと大人は考えています。それは読書によって得られるものがあると知っているからです。だからこそ、子どもに読書を勧めるのです。
しかし、よく考えてみてください。
得るものがある本とは「ためになる本」や「よい本」のことではありませんか? つまり教養や知識を得るための本であり、そんな本は子どもたちが求める「おもしろい本」とは大きく違っています。
それだけに、子どもが読書をするように仕向けるには、子どもが楽しい気分で進んで読書に向かう仕掛けを考えることが必要です。
仕掛けを挙げてみます。
・最初は、本の内容や種類は問わない。娯楽本や趣味の本、タレント本など何でもいい
・本の1ページ目に読み始めた日、最後のページに読み終えた日と感想をひと言記入する
ここで大切なこと、親がやるべきことを2つ挙げます。
・子どもが完読したら、必ず「がんばったね」と認めてあげる
・軽めの本だから、タレント本だから、と思わず、ほめる
読書の習慣がつけば、やがて読書が生活の一部となり、内容のある本を次第に読むようになります。そのとき、私たち大人が知っている「得るもの」の本のよさを子どもたちも知ることになるのです。
そして本に親しむ姿勢は、小学校受験の土台となります。単なる粗野な子どもを私立の有名小学校は好みません。